パッシブ技術研究会とは、パッシブ換気の温暖地・蒸暑地への普及を目指し、関東以西(関東から九州)において現実的で自然の力を上手く取り入れた住宅づくりを目指しています。

インフォメーション-パッシブ技術研究会

去る2月20・21日に毎年恒例のパッシブシステム研究会第7回大合宿が札幌市内で開催され、大合宿には約60名の参加者が集まり、また、今回の大合宿には当会顧問の高知工科大の田島先生もご参加頂き充実した2日間を過ごしました。

初日の田島先生の特別講演は「機械換気システムのメンテナンスにかかる課題」と題し、換気システムはメンテナンスがとても重要で有ることが様々な事例から情報提供され、メンテナンスが殆どないパッシブ換気のメリットを再認識出来る講演となりました。また、本家本元の全員参加型「なんでも話そう生討論」も3回目を数え、闊達な意見交換が行われました。資料として大分情報が集まってきており新しく始める人にとってもとても良い情報となりそうです。先日当会で行った生討論の資料も提供させていただきました。

2日目は北海道大学の菊田先生による基調講演「これからの住宅に求められる環境技術について」給気の予熱をアースチューブで行う方式とソーラーウォーマーで行う方式の2棟の実測からソーラーウォーマーが省エネに寄与することとソーラーウォーマーを給気に使用しても換気性能が確保できそうだという結果について報告されました。

その他パッシブシステム研究会の活動の報告があり最後に北海道科学大の福島明先生より「パッシブ換気で熱回収、蓄熱ボックスの作り方パート」としてパッシブ換気の新しい取組としてチャレンジしている研究についての報告がありました。今年また改良して実証実験に望み会員皆さんが使える技術として改良していくとのことでした。