パッシブ技術研究会とは、パッシブ換気の温暖地・蒸暑地への普及を目指し、関東以西(関東から九州)において現実的で自然の力を上手く取り入れた住宅づくりを目指しています。

インフォメーション-パッシブ技術研究会

3月勉強会報告

2016年3月22日
さる3月2日に3月勉強会を開催しました。
午前中に大泉パッシブモデルハウスの見学を行いました。
パッシブ換気とエアコン一台で全館暖房となる本モデルですが、「とてもうまく行っていると感じました。」「穏やかな、静かな空気環境で、最高の贅沢ですね。」といった感想があり、好評価の見学会となりました。
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午後からは場所を池袋明日館に移し、まず最初にコンクスハウジングの松下部長より、北海道大合宿&特別視察報告がありました。初日の移動でいきなり玉突き事故の先頭のバスに乗車していたトラブルに見舞われた話から始まり、やはり実際にパッシブを実践している現場の体感や、実物を見るということは聞くだけではわからない事がよく分かるといった報告となりました。何はさておき事故では無事で何よりでした。
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続いて午前中に見学を頂いた大泉パッシブモデルの性能測定中間報告が世話人の松永から発表されました。室内空気環境も良くしっかり換気されており、かつ暖房エネルギーもとても少ないことが速報で報告されました。その他ソーラーウォーマーの効果やデマンド制御の効果についても報告され、細かい分析は今後更に進めていく予定です。
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そして今日のメイン山本亜耕先生による「パッシブ換気が創りだす新しい間取り」についてご講演頂きました。
超断熱とパッシブ換気により「建物を設備化」するという発想と、その結果得られた空間をどう使うかについて様々な事例をご紹介いただきとても勉強になりました。特に熱交換換気が省エネにならないということを、その場で電卓を使い計算をし参加者全員が実感できる貴重なセミナーとなりました。
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性能だけでなくデザインも重要な要素ですが、参加者にとってきっと多くのヒントがあった勉強会になったのではないでしょうか。