令和の新時代を迎えた今、住宅の高断熱・高気密化の取り組みが全国各地に広がり、非常に喜ばしいことです。
一方で、改めて暖冷房、換気、そしてエネルギーについて考える必要があると思います。
全館空調、ZEHといった「アクティブ型」の環境技術が注目される中、パッシブ志向を重視した「パッシブ・ハイブリッド型」の環境技術を駆使することで、快適性や省エネ性に加え、健康性や安全性に優れた新たな住まいづくりの提案ができます。
ただし、ベースとなる「パッシブ型」の環境技術の良さを正しく理解することが大切です。
これは、例えばパッシブ換気を採用した場合に、長所と短所を住まい手にきちんと伝えることができるか、不安や課題に対して目を背けることなく真摯に向き合えるか、ということに繋がります。
本研究会では寒冷地における最新の技術情報を提供し、会員と共に意見交換や議論ができれば幸いです。 国内だけではなく海外、住宅だけではなく非住宅、建築分野だけではなく他分野の動向にも目を向けながら、パッシブ技術を活用した将来の住まいづくりについて考えていきましょう。