パッシブ技術研究会とは、パッシブ換気の温暖地・蒸暑地への普及を目指し、関東以西(関東から九州)において現実的で自然の力を上手く取り入れた住宅づくりを目指しています。

インフォメーション-パッシブ技術研究会

さる68日 2017年度の総会が開催されました。

2016年度の事業報告&決算報告、2017年度の事業計画&予算について承認され2017年度が無事スタートとなりました。

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昨年度の成果物はパッシブ換気カタログ、住まい方マニュアル、そしてHPへの施工事例掲載と大きな成果をあげる事ができました。今年度は暖房旺式研究WGを立ち上げ、新しく調査・研究と取り纏めをしていくことになりました。会員も昨年度は1社、今年度は早々に1社の加盟があり、ますます活性化しています。どうぞ皆様のご支援よろしくお願いします。

総会後は、当会顧問で高知工科大学 准教授の田島昌樹先生に「換気システムの維持管理について」の基調講演頂きました。


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換気システムの維持管理についてその性能を把握することの大切さ、清掃が行われないと如何に換気の能力が落ちてしまうかを事例を元に説明。最後に室内環境とエネルギーという点から、熱交換換気の実測事例で、清掃を行わないで放おっておくと、なんと7ヶ月後には給気吹き出し口から出ている換気風量は減っていないのですが、フィルターが詰まることにより室内の汚れた空気がうまく外に排出できずに給気吹き出し戻ってしまい、新鮮空気の割合が半分以下になってしまうという驚きの結果となり、十分な新鮮空気の確保が出来ない状況になっていました。

如何に清掃メンテナンスが大事かということがよく分かる講演で、シンプルなシステムなほどアドバンテージが有りパッシブ換気は優れた換気手法であることを再認識することが出来ました。

2部では会員相互の自己紹介&各社のこの一年の取組発表で相互に活発な情報交換となりました。