インフォメーション-パッシブ技術研究会

本年度最後の勉強会は当会と広島の「瀬戸内レモンの家の会」との合同研修会を開催しました。

まず最初に開催地「瀬戸内レモンの家の会」の西本会長の挨拶

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そして建築家の八納先生に依る「子供の才能を伸ばす住まいづくり提案」と題した基調講演です。

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設計にあたって考える事を2つに大きく分けると、モノ(素材、工法、性能)、コト(住まい方、ライフスタイル)に分けられ、普通はどうしてもモノを前面に出した提案をしてしまいがちで、ここで話を進めてしまうと、情報が溢れている現代ではお施主さんがどれが良いのか分からなくなりますます混乱してしまう。コトで話を進め、施主さま自身が考えてもらうように話をすすめる事が大切で、そのためにモノをどうするかという順番で選ぶと家づくりがうまく進められるとのお話でした。お客さんが知りたいのは家を作るとどういうふうに変われるのか?ということを伝える事が一番大切という事でした。

その他にも、欧米では整理整頓や就寝の為のベッドルームはあるが、日本で言う勉強部屋は無く、子供たちは実は親に勉強の姿を見て欲しいと思っているのでちゃんとスペースを作ってあげる事が大切で、その為に家を高性能にすればそうした空間が創れるというストーリーが出来る事や、勉強部屋という静かなシチュエーションではなくオープンスペースの騒音に慣れると、受験の時に周りの音に強くなれるという話もあり、多くの参加者も目から鱗の話でとても好評な基調講演となりました。

その後それぞれの会の活動報告、そして、参加の各社全員から自己紹介と取り組み発表をして、お互いにどんなことをしているか解った上での懇親会。団体間の交流はもちろんの事、会員それぞれかなり交流を深めることが出来ました。

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2日目は現場の見学会です。

まず一件目はレモンの会の会長であり、当団体の会員でも有る中川建設さんの自宅兼事務所のパッシブ換気住宅の見学です。皆さんエアコンや各種の収まりにかなりくいつき、1時間の予定を30分以上もオーバーしてもまだ時間が足りないくらい実践して住んでいる事例としてかなり参考になった様子でした。

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続いてレモンの会の会員の日高さんの自邸です。こちらは目の前にマンションがあり日が入らないことから、日射を全く期待しない家づくりとして、開口部を南面ですら極限まで少なくした割り切った設計でQ0.6を達成した超高性能住宅です。こちらも床下エアコンで暖房し、カウンターアローファンで床下からロフトまで循環させていました。大局的に2事例で2日目の見学会もとても参考になったようです。

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レモンの会の皆様お世話になりありがとうございました。

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午後はエクスカーションとして村野藤吾設計の世界平和祈念聖堂へ、改修中だったのでダメ元で行ったら見学することが出来ました。その後原爆ドームから折り鶴タワー、平和記念資料館と今回も大変充実した合同研修会となりました。